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目黒の・・・
さつまいも
私が住んでいるのは東京の目黒。
この目黒と言えばさんま、は落語のネタだが、
同じく秋の味覚のさつまいもが目黒に深い縁がある。

江戸中期、世間では飢饉が相次ぎ、
これをなんとかしようと幕府にさつまいもの栽培を薦めたのが
当時、町奉行大岡忠相の下で働いていた蘭学者の青木昆陽であった。

青木昆陽の別宅が目黒にあったためか、現在彼の墓は目黒不動尊境内にある。
目黒不動では甘薯先生と親しまれた青木昆陽を偲び、
彼の命日のある10月の縁日28日に甘薯祭りを行っている。

露店には大学いもや干しいもが並び、
さつまいもの無料配布なども行われて、毎年盛況を博している。


今年の甘薯祭りに行った父がさつまいもをもらってきた。
帰るやいなや『これでお菓子を作るのか?』
そのまま食べることは頭に無いらしい。

父の子供時代、戦時下にあった当時の日本では、
小学生すら校庭でさつまいもを栽培していたと聞く。

当時栽培を推奨されていたさつまいもは味は二の次と言うシロモノだったようで、
その不味いさつまいもを毎日のように食べさせられ、
ついに父はさつまいもが嫌いになってしまった。

さつまいもを見るだけで胸やけがする男性は結構いるようだ。
特に父と同世代に多いのは同じような理由からかもしれない。


しかし、父もさつまいもが全てだめと言う訳でもなく、
形の無いしっとりとしたものであれば少しは食べるようだ。
だから”ケーキ”。

今は味優先で品種改良されて、さつまいももずいぶんと美味しくなったと思う。
その美味しいさつまいもで作ったケーキ、美味しくないはずはない。

繊維分も多く健康のためにもなるさつまいも。
この美味しさを父にも理解して欲しいものだ。


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2000/11/11 update