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泡と共に消ゆ
透明炭酸飲料水
夏と言えば爽快感あふれる炭酸飲料に限る。
コーラも良いが、透明なサイダー・ラムネ系もまた良いものだ。

日本に初めて炭酸飲料水が入ってきたのは江戸末期の嘉永年間。
アメリカ人たちが発音する”レモネード”を聞きそこない、
それは”ラムネ”と呼ばれた。

そしてすぐに日本国内でも生産されるようになり、
ラムネは一大ブームを迎えた。

そしてレモン風味の他にもリンゴ風味の炭酸飲料水が作られるようになる。
こちらはそのベースとなった発泡酒の”シードル”を英語読みして、
”サイダー”として売り出された。


これらの炭酸飲料水に転機が訪れたのは戦後の復興も終わった昭和30年代。
今までの単に爽快感を与えるものだった炭酸飲料水に代わり、
より健康志向の果実風味、もしくは果実飲料がブームを迎えた。

それらに押されて一時的に販売数が落ち込んだ透明炭酸飲料水だが、
人口甘味料の発ガン性の問題や、”ジュース”の名称に規制がかかったこともあり
再び見直されるようになる。


そして現在。

より強くなった健康志向を反映し、
単なる炭酸飲料から脱皮を計ろうとする試みが続いている。

果汁の配合、低刺激の微炭酸化、スポーツドリンクの炭酸飲料化などなど。
 

数多くの缶飲料の陰に隠れて目立たなくなってしまった炭酸飲料水。
今では見付けることさえ難しくなってしまった。

昔ながらのラムネのビンはすでに製造されていないそうだ。
炭酸飲料水がこのまま泡のごとく消えるのだけは勘弁して欲しいものである。


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2000/08/26 update