今、巷ではざくろがブームだ。
コンビニでもざくろ入りのデザートがたくさん並んでいる。
なんでもざくろには女性ホルモンと同じエストロゲンが含まれているのだそうだ。
”女性らしさ”を求める人にとっては朗報と言えるかもしれない。
少し前は”目に良い”としてブルーベリーが話題に上った。
ブルーベリーに含まれるアントシアニンが視細胞を活性化させるのだと言う。
さらにその前は動脈硬化に赤ワインのポリフェノールが効くとか
癌の予防に効果があるとして
緑黄色野菜に多く含まれるベータカロチンがブームになったこともある。
どうやら最近のブームのキーワードは”体に良いこと”であるらしい。
単に美味しいだけでは人々の注目を集めることはできないようだ。
でもちょっと待った。
これらの食物は本当に体にとって”良い”のか?
”癌に効く”との触れ込みでさかんに売り出されたベータカロチン入りのドリンク剤。
しかし、ある研究機関から、
『ベータカロチンを多く摂取した対象が比較群と比べて癌の発生率が高い』
との研究結果が発表され、一気にブームが去ったのは記憶に新しい。
赤ワインのポリフェノールには血管を拡張させる効果があり、
結果として動脈硬化による血管の梗塞は少なくなる。
しかし動脈硬化自体が改善されるわけではない。
動脈硬化で脆くなった血管を拡張させたらどうなることか・・・。
アントシアニンが目に良いと言われるのは、
視細胞の見るために必須な成分の合成を活性化させるためであり、
恒久的に視力が改善されるわけではない。
しかも普通なら100g100円程度で売られている乾燥ワイルドブルーベリーを、
効能をダシにして、上記の10倍程度の値段で売る店すら見かけたことがある。
まだざくろに関してはブームになったばかりで詳しい研究結果も出ていないようだが、
微量で効果を表わすホルモンを大量に摂取する事が果たしていいことなのか疑問が残る。
人間の体と言うものは実に怠惰に出来ていて、
既に必要量以上にあるホルモンをわざわざ作る事をしない。
糖尿病患者が一度インシュリンの投与を始めると二度とやめられなくなるのは知っての通り。
健康食ブームに乗って飛びついてしまうのはいかがなものか。
その裏側まできちんと解明されてからでも遅くはないと思うのだ。
体に良いと言われて極端から極端へと走るのは愚の骨頂。
やはり一番良いのはバランスの良い食生活なのだろうね。 |