少し前の話で恐縮だが、
掲示板で粉っぽいバターケーキの話題が出た。
『さっくり混ぜるってどういうこと?』
今回はそんな”混ぜる”お話。
”混ざる”と言うことは異なる材料を均一にすることで、
[固体-固体][液体-固体][液体-液体]などの場合が考えられる。
[固体-固体]は粉同士を混ぜる場合で、それほど気にする必要はない。
ビニール袋に粉類と一緒に空気を入れて口を閉じ、振ることで均一に混ぜることができる。
[液体-固体]はメレンゲやポマード状バターなどに粉を混ぜる場合で、
粉に水分(油分)を含ませてやるようにしてしっかり混ぜる事が重要になる。
かと言って小麦粉の場合、”こねて”しまうとグルテンが結合してしまい、
膨らみが悪くなったりすることがあるので注意が必要である。
[液体-液体]は水分同士、油分同士ならまったく問題ない。
濃度が同程度になっている限り、注意することなく混ぜることができる。
ただ、バターやチョコレートなどの油脂を溶かして加える場合には、
混ぜる相手が冷たかったりすると、混ざり切る前に固まってしまうこともある。
この場合はあらかじめ温度差を小さくすることで分離を防ぐことができ、
万が一固まってしまった場合には湯煎にすることで復活できる場合もある。
問題は油分と水分を混ぜる場合。
『水と油』などは混ざらないものの代表となっているくらいで、
そのままいくらかき回しても放置すれば分離してしまう。
これを混ぜるためには”乳化剤”と呼ばれるものが必要になってくる。
”乳化剤”は界面活性の効果を持つ材料で、洗剤などもこの一種であり、
食品には卵黄や大豆などに含まれている”レシチン”がよく使われている。
マヨネーズに卵黄を加える事でサラダ油と食酢が混ざることは知っての通り。
もちろん専用の乳化剤と違い、食品に含まれる成分では乳化の効果は少なく、
少しずつ混ぜるなどの注意が必要になる。
卵黄の場合はあらかじめかき立てて接触する面積を広げてやる事で
かなりの効果が期待できる。
ケーキを作る時、”混ぜる”作業は欠かせない。
それぞれの場合に合った混ぜ方をすることが重要なのだろうね。 |