バタークリームが苦手な人は多いようだ。
実は私も以前は嫌いだった。
私が子供のころ、安いケーキのクリームはバタークリームと相場が決まっていた。
これは見かけは生クリームのようだが、味も口どけも実によろしくない。
生意気にも『バタークリームのケーキならいらない』なんてことを言った覚えもある。
初めておいしいと思ったのは自分で作った時。
レシピ本で取り上げられていたバタークリームがやけに持ち上げられていたのが気になり、
半信半疑で作って一舐めして驚いた。
『これがバタークリーム?』
ふわっと溶けて口の中に広がる風味はまさに極上。
こんなに美味しいものを知らなかったなんて人生半分捨てていた気がする。(笑)
考えてみれば生クリームの乳脂肪を極限まで高めたのがバターなわけだ。
不味かろうはずがない。
おそらく子供のころ食べたバタークリームは植物性だったのだろう。
生クリームの代用品がバタークリームのわけはないもんな。(^^;
あの当時の代用油脂は練度も低く味はまだまだ。
学校給食に付いて来たマーガリンを食べるのが嫌でこっそり捨てたこともあった。
不味い代用油脂のおかげでとんだ遠まわりをしたものだ。
バタークリームには様々な種類がある。
卵黄をベースにしたもの卵白をベースにしたもの、
カスタードクリームとの組み合わせなど応用範囲も広く、
砂糖をカラメルやメープルシロップに変えるだけで味のバリエーションも楽しめる。
クッキーやパイにはさむ時など、水分が少なく湿気りにくいバタークリームの独壇場だろう。
また気になるカロリーについては重量あたり生クリームの1.5倍弱。
一度に食べる量を考えれば許容範囲内であると言えよう。
ところが生クリームに比べれば日持ちのするバタークリームでも、
本当に美味しいと思えるのは作りたての数10分だけ。
それを過ぎてしまうとふわっと溶ける感じはガクンと少なくなってしまう。
こればっかりは作った人の特権なんだろう。
天上の美味、一度は試してみてね。 |