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お菓子の物差し
Butter
某掲示板でアメリカ在住の方の質問を目にした。

アメリカではケーキがうまく作れないが、その理由がわからない。
生クリームはホイップしても固くならないし、スポンジ生地はうまく膨らまない。

実際にアメリカでお菓子を作ってる人の話も目にするので、ますます理解に苦しむこととなった。

それからしばらくしてある考えを思い付いた。

知っている方も多いと思うが、アメリカの単位系は”ポンド・ヤード”である。
さらに温度は”摂氏(C)”ではなく”華氏(F)”で表記する。
これがケーキをうまく作れない理由なのではないか?

まあ実際にはそんなわけもないのだろうが、先進国の中で単位系が二重に存在するのは困ったものである。
本来ならば統一されていなければいけない物差しが何種類もあるわけだ。


この”ポンド・ヤード法”は10進数を使っていない、言わば前時代的な単位系なんだけれど、他の先進国が”メートル法”を導入した今でもなおアメリカは使い続けている。

世界に名だたる工業国(実は農業国だけどね)が”ポンド・ヤード法”を使い続けているおかげでさらに困ったことになった。
コンピューターなどの工業製品に使われている部品の単位が”インチ”主流になってしまったのだ。

IC・LSIの足やねじのピッチ、ハードディスクやCDのディスクサイズ、カセットテープやビデオテープの幅もみなインチ。
PCを組んだ方なら一度はインチねじとISOねじの違いで悩んだ経験があるに違いない。

一時は1/10インチを2.5mmとした折衷案もあったようだけど、あれからどうなったんだろう。


そう言えば以前は225g(1/2ポンド)だった市販のバターやチーズの重量が200gになったのはいつのことだったか。
ひょっとしてあれも折衷案のひとつなのか?

物差しがひとつになるのはいいけれど、それでごまかされるのは困ったものである。


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1999/07/17 update