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究極のスポーツドリンク
(c)海老民
一緒に仕事をしている義弟が食事の時に水筒から飲み物を飲んでいた。
中身は?と聞くと某コーラ会社のスポーツドリンク。
おにぎりとスポーツドリンクって合うのか?(^^;

スポーツドリンクが初めて登場した時、当然のことのように私も面白がって飲んでみた。
ところがあの塩味と甘みが混在する独特の風味に拒否反応を示してしまい、それ以来しばらく飲む気が起きなかった覚えがある。
塩水を飲むことに胃洗浄を想像してしまったためなのだろうか。

それでも暑い夏、非常に喉が渇いた時などには、あの適度な塩気が美味しく感じられるから不思議なものだ。
今のような涼しい季節に飲む気は起きないが、今の私としてはある程度の存在価値を認めている。


スポーツドリンクはスポーツの試合中に飲むドリンクとして開発されたのだそうだ。
その塩分が体内の浸透圧に近いため、飲んだ後すぐに吸収されて胃に残らない。
体内の浸透圧とほぼ同じと言うことは、汗などの体液で失われた塩分を補うことであり、激しい運動の最中に飲むには確かに最適なドリンクだと言える。
前述した日本初のスポーツドリンクなぞは”汗(スウェット)”の名を付けて売られたほどだ。

成分は当然塩・砂糖・香料・各種ミネラル、実にシンプルなものである。
それでも各社が競って新製品を出すようになると、それぞれの商品の個性化が必要になってくる。
曰く『低カロリー』、曰く『果汁入り』、曰く『海洋深層水使用』等々。

最近では『アミノ酸添加』がキーワードのようだ。
アミノ酸で体力増強、アミノ酸で夏バテ防止、アミノ酸でダイエット効果、それこそ枚挙に暇がない。


しかしアミノ酸を大量に含む食品は極めて身近に存在する。
日本の家庭のテーブルには必ず置いてあるしょう油、これこそアミノ酸のかたまりと言っていいだろう。
いささか乱暴ではあるが、しょう油を水で薄めるだけで市販のスポーツドリンク並みの効果が期待できるだろう。

『スポーツドリンクには甘みが付いている』とおっしゃるならば、こちらもどの家庭にもあると思われるみりんを加えればよろしい。
みりんにはこれまた大量のアミノ酸が含まれているのだから一石二鳥。

薄めるのに水ではなくだし汁を使えばさらに良い、こんぶやカツオ節由来のアミノ酸でさらなる効果が期待できる。

しょう油・みりん・だし汁、つまりはそばつゆ、これこそが究極のスポーツドリンクであるはずだ。


そば屋でかけそばなどを食べると、最後にそば湯を出してくれる店が多い。
そば湯にはそば粉に大量に含まれていたアミノ酸のリジンが含まれる。
リジンには脂肪燃焼効果があり、まさにダイエット向きであろう。

このそば湯をそばつゆに加えて飲めばそれこそ無敵。

私はここで声を大にして言いたい。
『そばつゆこそ日本が世界に誇るスポーツドリンクである』
 

これなら絶対おにぎりにも合うと思うよ。(笑)


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2001/10/13 update