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栗の渋皮煮
ブナ科クリ属に属する落葉広葉樹。
温帯に広く分布し、イガに入った種子を食用とする。

日本での食用の歴史は古く、縄文時代には既に栽培された形跡が残り、どんぐりや椎の実などと共に主食としていたようだ。

原産地によってヨーロッパ種、中国種、アメリカ種、日本種に大きく分けられ、特に中国種と日本種を交配させたものは種子が大きく、日本及び朝鮮半島で広く栽培されている。

前述の原種は比較的実から渋皮がはがしやすいが、交配種では渋皮と実が一体化して非常にはがしにくい。
実が大きくて渋皮のはがしやすい種を求めて研究中だが、実が大きくなることと渋皮と一体化することは不可分のようで、ほとんど研究は進んでいない。

フランスに於いてはイガの中の種子が一つのものが”マロン”、複数個の種子が入っているものを”シャテニュ(もしくはシャンテーニュ)”と呼んで区別する。

アメリカ種には胴枯れ病のウイルスに対する抵抗力が無く、現在はほとんど壊滅状態。
 

以上、栗に関する思いつくだけのTIPをまとめてみた。


古く日本で栽培されていた栗(芝栗)や中国種は焼き栗、今の日本の栽培種は渋皮を剥いて甘露煮、渋皮のまま渋皮煮、ヨーロッパ種は渋皮をはがしてマロングラッセ。
こうしてみると皆特徴を活かした加工をしているものだと感心してしまう。

ちなみに本来は”マロニエの実”を”マロン”と呼び、マロンに似た栗の実のことも”マロン”と呼ぶようになったらしい。

マロニエは日本の栃に近縁で、日本ではこの実も食用としていた。
しかし栃の実は灰汁が強いためにそのままでは食に供することはできず、手間のかかる灰汁抜きをしなければならない。
それから比べれば灰汁抜きの手間のいらない栗はなんと優れていることか。
縄文人たちが主食としたのもうなずける。


アメリカ種は実は小さいものの非常に美味だったそうだ。
今ではまず手に入らないのは実に残念なことである。

アメリカ原住民たちはこの栗をどうやって食べていたんだろうね。


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2001/09/22 update