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香りの効能
スパイス
先日友人にシフォンケーキを送った。
ごく普通のメープルシフォンケーキのはずだったのに、つい魔が刺してスパイスの一種”メース”を振り込んでしまった。(笑)

そして焼き上がったシフォンケーキの味見もせずに発送。(ぉ
友人からの感想には『バナナの香りがする』とあった。

メースはにくずくの果実の中にある種子を覆う網状の組織を乾燥させたものだ。
熟したフルーツの香りがして当然。
彼は”良い鼻”をしているようだ。


スパイスには上記のメースのように熟した果実から採れるもの、種子そのもの、つぼみをそのまま使うもの、葉っぱ、樹皮など様々な種類がある。
これらの香りは植物が長い年月を経て昆虫対策として会得したものだ。

この香りの主な成分は精油で、中でも除虫菊のように強い成分を含むものは殺虫剤としても使われているし、
同じく精油を含むミントを育てている方なら、近くの鉢に虫が寄らないことをご存じのことと思う。

これらの防虫効果や殺菌効果もある植物のうち、人間にとっては害のない、むしろ益となるものがスパイスやハーブとして重用されることとなった。

これらの精油に対する反応は人によって大きく異なる。
ケーキに多用されているシナモンはその好例で、シナモンの香りが苦手な方は多いようだ。
好き嫌いだけではなく、人によってはアレルギー反応すら起こす場合もある。


近年遺伝子組み替え作物がマスコミを騒がしている。

これらの作物はオリジナルの遺伝子の中に殺虫成分を生産する遺伝子が組み込まれていて、殺虫剤を使わずにその作物自身が殺虫効果を発揮する。

当然この”殺虫成分”は人間に対しても効果を発揮し、人によってアレルギー症状が出るために日本では未だ許可されていない。
また、消費者にもアレルギー的に嫌われているようだ。

しかしちょっと考えて欲しい、
遺伝子組み替えをせず、通常のように殺虫剤を使って育てた作物と、遺伝子組み替えをしてそれ自体に殺虫成分を含む作物、どちらがより危険だろうか?

どちらも同様に危険であるはずなのに、消費者が特に遺伝子組み替え作物を敬遠するのは、”遺伝子操作”と言う訳のわからない作業によって”実験室”で作られたことによるのだと思う。


品種改良は何世代にも渡り”実験室外”で行われてきた。
品種改良によってスパイスやハーブの持つ精油成分を含んだ作物だって作れたのかもしれない。

遺伝子操作と言う魔法の杖を手にした科学者たちが、功をあせった結果が遺伝子組み替え作物なのだと思う。
科学者に善悪を嗅ぎ分ける”良い鼻”を期待するのは無理なのだろうか。

遺伝子を組み替える作業には予想外の結果が起こることさえありうる。
組み替えられた作物の花粉が風によって広がり、すでに他の畑の作物へ影響を与えていると言う話も聞く。

急ぎ過ぎた結果がどのような結末を招くか。
最終的な結果が出るのは何世代も後のことになるだろう。


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2001/07/28 update