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へそあんぱん
先日コンビニで”桜あんぱん”なる商品を見つけた。喜び勇んで買い、家に帰って一口。
「なんだこれは?!」
中には桜の香りのする白あんが詰まっていた。 

確かにちゃんと確認しなかった私が悪いのであるが、普通”桜あんぱん”と言えば中のあんはこしあんで、パンの中央をへそのように窪ませて桜の花の塩漬けが入っている物と相場は決まっている。 

このあんぱんという食べ物は日本独自の食べ物らしい。
なんでも明治初期、日本にパンが普及しだした頃、当時のパン職人(おそらくはドイツ人)に独占されていたパンの焼き方を、日本人が真似をしようとした努力の結晶なんだそうだ。 

小麦粉をこねて焼く、単純な作業のようだが当時の日本には”イースト”が知られていなかった。
そこで色々試したあげくにたどりついたのが日本酒の仕込みに使う”酒精”だ。
日本では昔から”酒まんじゅう”と言う菓子が作られていた。これはまんじゅうの皮を膨らませるのに”酒精”を利用する。この製法を活かしたのが”あんぱん”だったわけだ。 

ちなみに桜の花の塩漬けを中央に載せるのは、皇室へ献上するものだけだったらしい。
今の状況を当時の職人が見たら腰を抜かすに違いない。
 



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1998/04/18 update